C マナーやルールを学ぼう
Scratchは、世界中の人と作品を共有できる楽しいプログラミング環境です。でも、みんなが気持ちよく使うためには、マナーやルールを守ることがとても大切です。
この章では、Scratchを使うときの基本的なマナーとルールを学びます。
1 Scratchコミュニティとは
Scratchには、世界中の人が集まる「Scratchコミュニティ」があります。コミュニティとは、みんながScratchの作品を作って発表したり、お互いの作品を見て楽しんだり、コメントをしたりできる場所です。
Scratchの公式サイト(https://scratch.mit.edu)には、たくさんの作品が公開されていて、「こんなゲームを作ったよ!」や「アニメーションを作ってみた!」といった作品を世界中のScratchユーザーと共有できます。
Scratchコミュニティでできること
✔ 世界中の人の作品を見る!
他の人がどんなゲームやアニメを作っているか見てみよう!
✔ 作品をリミックス(アレンジ)できる!
他の人の作品をもとに、自分のアイデアを加えて作り直すことができる!
✔ コメントで交流できる!
「すごいね!」「こうしたらもっと良くなるかも!」 など、お互いに応援したり、アドバイスをし合ったりできる!
✔ 自分の作品を発表できる!
自分が作ったプログラムをScratchのサイトで公開し、たくさんの人に遊んでもらえる!
2 作品を共有するときのマナー
Scratchでは、自分が作った作品を世界中の人と共有することができます!
でも、みんなが気持ちよく楽しめるように、作品を公開するときのマナーを守ることが大切です。
① 作品を共有する前にチェックしよう!
✔ 自分で作った作品かな?
→ 他の人の作品をそのままコピーしていないか確認しよう。もしリミックス(アレンジ)した場合は、元の作品の作者を紹介しよう!
✔ 作品の内容はScratchのルールを守っている?
→ 悪口や不適切な内容がないかチェック!Scratchのコミュニティでは、みんなが楽しく使えることが大切です。
✔ 正しいタイトルや説明を書こう!
→ どんな作品なのか、タイトルや説明文にわかりやすく書こう。
例:「ねこがジャンプするゲーム!矢印キーで操作しよう!」
✔ 完成している? もう一度テストしよう!
→ バグ(間違い)がないか、しっかり確認してから共有しよう!
② 他の人の作品をリミックスするときのマナー
Scratchには、「リミックス」という機能があって、他の人の作品をもとにして、自分のアレンジを加えることができます。 でも、そのときもマナーを守ることが大切です!
✔ 「○○さんの作品を元に作りました」と書こう!
→ 作品の説明に、どの作品をリミックスしたのか書くと親切!
✔ オリジナルのアイデアを入れよう!
→ ただコピーするのではなく、自分のアレンジを加えて新しい作品にしよう!
✔ 感謝の気持ちを伝えよう!
→ 「○○さんの作品がすごく面白かったので、リミックスしました!」とコメントすると、作者も喜ぶよ!
③ みんなが気持ちよく使える作品を共有しよう!
Scratchは、世界中の人が使うプログラミングコミュニティです。みんなが楽しめるように、相手の気持ちを考えたマナーを大切にしましょう!「自分が作った作品をみんなに楽しんでもらいたい!」 という気持ちで、ルールを守って共有しよう!
3 コメントを書くときのルール
Scratchでは、作品にコメントを書いてほかの人とコミュニケーションができます!
でも、みんなが楽しく使えるように、コメントを書くときのルールを守ることが大切です。
① どんなコメントならOK?
✔ 「いいね!」や「すごいね!」と作品をほめるコメント
→ 例:「ジャンプの動きがスムーズで楽しいね!」
✔ 作品の良いところを伝えるコメント
→ 例:「キャラクターのデザインがかわいい!」
✔ 「こうするともっと面白くなるよ!」とアドバイスするコメント
→ 例:「ジャンプの高さをもう少し変えられると、もっと遊びやすくなるかも!」
✔ 「自分もこんな作品を作ってみたい!」と感想を書く
→ 例:「このゲームすごく楽しい!自分も似たゲームを作りたくなったよ!」
② NGなコメント(書いてはいけないこと)
🚫 悪口や人を傷つける言葉
例:「このゲームつまらない」「下手すぎる」
作品には作った人の努力があるので、相手がいやな気持ちになる言葉は書かない!
🚫 命令口調や上から目線のコメント
例:「もっと上手に作れよ」「こうしないとダメだよ」
アドバイスするときは優しい言葉を使おう!
🚫 作品に関係ないことを書く
例:「○○ゲームで遊ぼう!」「Scratch以外のサイトを見て!」
コメントはその作品についてのことを書くのがルール!
🚫 個人情報を書かない
例:「○○に住んでるよ!」「○○学校に通ってる!」
Scratchでは、名前・住所・電話番号などの個人情報は書かない!
③ もし嫌なコメントを見つけたら?
✔ 「報告」ボタンを使おう!
→ もしルールを守らないコメントを見つけたら、「報告」ボタンを押してScratchチームに知らせよう。
✔ 相手に言い返さない
→ いやなコメントをされたときは、その人に言い返したり、ケンカになったりしないことが大切!
✔ 困ったら大人に相談しよう!
→ 先生や保護者の人に相談すると、いっしょに解決できるよ!
4 Scratchでやってはいけないこと
Scratchは、世界中の人が楽しくプログラミングできる場所です。そのため、みんなが安心して使えるように、やってはいけないこと(禁止事項)があります。ルールを守って、楽しくScratchを使いましょう!
① 他の人の作品を勝手にコピーしない
🚫 他の人の作品をそのまま自分のものとして発表しない!
「リミックス機能」を使って、元の作品を紹介しよう!
もし参考にした作品があるなら、「○○さんの作品を元に作りました」と説明に書こう!
② 個人情報を公開しない
🚫 自分や他の人の個人情報を書かない!
例:「○○市に住んでるよ」「○○学校の○年生です」「電話番号は○○○」
Scratchでは、本名や住所、学校名、電話番号、メールアドレスは絶対に書かない!
🚫 他の人の個人情報を聞かない!
例:「○○ちゃん、どこに住んでるの?」「○○学校の人いる?」
個人情報を聞いたり書いたりすると、危険につながることもあるので注意!
③ 違反しているサイトやリンクを貼らない
🚫 Scratch以外のサイトに誘導しない!
例:「このサイトを見て!」「YouTubeのこの動画を見て!」
Scratchのルールでは、許可されていない外部リンクを貼ることは禁止!
④ Scratchを荒らしたり、悪用しない
🚫 意味のない作品を大量に公開しない!
たとえば、「適当にブロックを並べただけ」の作品を何十個も投稿するのはNG!
🚫 同じコメントを何回も送らない!
スパム行為(しつこく何度も同じことを書く)は、ほかの人の迷惑になるのでやめよう!
🚫 人を怖がらせる作品を作らない!
たとえば、「怖い話」や「不安になるような画像」を使った作品を投稿するのはNG!
Scratchは、みんなで楽しく学べるプログラミングの場所です。ルールを守って、安心してScratchを楽しみましょう!
5 まとめ
Scratchは、世界中の人とつながりながらプログラミングを楽しめる場所です。そのため、みんなが安心して使えるように、マナーやルールを守ることがとても大切です。
作品を共有するときは、オリジナルのアイデアを大切にし、ほかの人の作品を使うときは「リミックス」のルールを守ることが必要です。また、コメントを書くときは、相手が喜ぶ言葉や応援の言葉を使うようにしましょう。
Scratchでは、悪口を書いたり、個人情報を公開したり、他のサイトへ誘導したりすることは禁止されています。もしルールを守らない人を見つけたときは、「報告」ボタンを押してScratchチームに知らせたり、大人に相談したりしましょう。
みんなが気持ちよくScratchを使えるように、お互いを思いやりながら活動することが大切です。 マナーとルールをしっかり守って、楽しくプログラミングを続けましょう!
✔ 相手がうれしくなるコメントを書こう!
✔ 困ったときは、報告ボタンを使ったり、大人に相談しよう!