1. はじめに
近年、学校教育にも取り入れられている「プログラミング教育」。その中でもよく耳にするのが「Scratch(スクラッチ)」と「ScratchJr(スクラッチジュニア)」です。
「どちらを使えばいいの?」「うちの子にはどっちが合っている?」と迷われている保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ScratchとScratchJrの違いや、子どもに合った選び方について、わかりやすくご紹介します。
2. ScratchとScratchJrの違いってなに?
比較項目 | ScratchJr | Scratch |
---|---|---|
対象年齢 | 約5〜7歳(未就学児〜低学年) | 8歳〜(小学校中学年以上〜大人も) |
使用端末 | タブレット専用アプリ | パソコン・タブレット(ブラウザ・アプリ) |
操作方法 | 文字を使わず、アイコンで直感的に操作 | 文字を使った命令ブロックで多彩な制御が可能 |
学べること | 動かす・音を出す・簡単な順番の考え方 | 条件分岐、変数、クローンなど本格的なプログラミング思考 |
難易度 | やさしい(文字が読めなくてもOK) | やや高め(論理的思考やタイピングが必要) |
3. ScratchJrは
「はじめてのプログラミング」にぴったり
ScratchJrは、タブレットで簡単に使えるアプリで、主に未就学児や小学校1〜2年生が対象です。
キャラクターを動かしたり、ストーリーを作ったりと、遊びながら順番や原因と結果を学べるのが魅力です。
POINT
- 文字を使わないから、読み書きが苦手でもOK
- 直感的に使えるブロックで、楽しみながら学べる
- 絵本のような感覚で、自分の世界を表現できる
4. Scratchは「本格的なプログラミング」
にステップアップできる
Scratchは、世界中の子どもたちに使われている無料のプログラミングツールです。
マウス操作やキーボード入力に慣れてきたら、Scratchにステップアップすると、もっと複雑な作品を作ることができます。
POINT
- if(もし〜なら)やループなど、プログラミングの基本構造が学べる
- ゲーム、クイズ、アニメーションなど創造的な作品を作れる
- 世界中のScratchユーザーと作品を共有できる
5. 年齢・発達段階に合わせて
選ぶのがポイント
お子さんの様子 | おすすめ |
---|---|
まだ文字を読むのが難しい | ScratchJr(タブレットで) |
マウスやキーボードに少し慣れてきた | Scratch(パソコン・ブラウザで) |
ゲームを作ってみたい、条件の操作がわかる | Scratch(8歳〜に最適) |
無理に難しいことを教える必要はありません。「できた!」「楽しい!」の気持ちを大切に、遊び感覚で進めていきましょう。
6. ScratchとScratchJr
どちらにも共通する良さ
POINT
- 子どもが自分で考え、表現する力を育てられる
- 失敗してもやり直せる、トライ&エラーの経験ができる
- おうちの人と一緒に取り組むことで、親子のコミュニケーションにもなる
7. まとめ
ScratchJr | Scratch |
---|---|
はじめてのプログラミング体験におすすめ | 本格的に考える力を育てるツール |
タブレットで使う、読み書き不要 | パソコンで使う、文字の理解が必要 |
5〜7歳向け | 8歳以上向け |
ScratchとScratchJrは、それぞれの年齢や発達段階に合わせて選ぶことで、子どもたちの「楽しく学ぶ」をしっかり支えてくれます。