「wp-cron.php」は、WordPress の内部でスケジュールされたタスク(投稿の公開予約、プラグインの自動更新など)を実行するためのファイルです。
通常、「wp-cron.php」はサイトへのアクセス時に自動的に呼び出されますが、サイトのパフォーマンスを向上させるために、サーバー側で直接「wp-cron.php」を定期的に実行するように設定することが推奨されます。
Xserverwp-cron.phpを定期的に実行するようにCronジョブを設定する手順は以下の通りです。
1.wp-cron.phpの自動実行を有効化する
まず、WordPress の内部 Cron を有効にする必要があります。
❶WordPress のルートディレクトリにあるwp-config.phpファイルを編集します。
❷wp-config.phpの末尾付近に以下のコードを追加します。
define('DISABLE_WP_CRON', true);
この設定により、WordPress の内部スケジューラが有効になり、手動またはサーバーの Cron でwp-cron.php実行する必要があります。
2. Xserverのサーバーパネルにログイン
Xserverのサーバーパネルにログインし、該当のサーバーを選択します。
3. Cron設定のページへ移動
サーバーパネルのメニューから「Cron設定」をクリックします。
「Cron設定追加」ボタンをクリックして、新しいCronジョブを追加します。
4. Cronジョブの設定
以下の情報を入力します
❶コマンド実行間隔
❷実行コマンド
/usr/bin/PHPのバージョン /home/アカウントID/ドメイン名/public_html/設置ディレクトリ/実行したいPHPファイル
設置例
毎月、1日の7時0分と19時0分に「abc.php」というプログラムを実行する場合
PHPバージョン:PHP8.1.29
コマンド例:/usr/bin/php8.1/home/test/ictclub.net/public_html/abc.php
曜日
日曜日(0) /月曜日(1) /火曜品(2) /水曜日(3) /木曜日(4) /金曜日(5) /土曜日(6)
指定しない
アスタリスク(半角)を記載する
複数指定
カンマ(半角)で区切って記載する
5. Cronジョブの確認
設定を保存したら、Cron ジョブが正しく追加されていることを確認します。設定した Cron ジョブが正しく動作しているかどうかを確認するために、しばらく待ってから WordPress のスケジュールタスクが通常に実行されるいるか確認してください。
6.トラブルシューティング
Cron ジョブが正しく動作していない場合は、以下を確認してください
- ファイルパスが正しいかどうか
- PHP実行パスが正しいかどうか
- エラーメッセージが出ている場合は、エラーログを確認して原因を特定します。
補足
Cron ジョブの実行頻度を設定するときは、サーバーの負荷と必要なタスクの実行タイミングを考慮して設定してください。